「新しい年に」

阿部 慶太神父

 

1年の計は元旦にあり、という言葉があります。この言葉は正しくは、「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」で、その日にすべきことは朝に計画を立て、その年にすべきことは元旦に計画を立てるべきである。そこから、何事もはじめに計画を立てるのが大事であるという意味の言葉です。

新しい年が始まると「今年は〇〇をしてみよう」とか「今年こそ〇〇に行ってみよう」とかそれぞれ今年の目標や実行したいことを考えるのではないかと思います。

しかし、キリスト者としての皆さんの今年の目標はなんですか?と問われたら、あるいは今年はどんな計画を立てましたか?と問われるとどうでしょうか。

去年、発布された教皇フランシスコの使徒的勧告「GAUDETE ET EXSULTATE(喜びなさい、大いに喜びなさい)-現代世界における聖性への呼びかけ」の中で、教皇は、「すべての人が聖性に招かれている」ことを強調しています。

キリスト者としての目標云々に関わらず、私たちはイエス・キリストが示した道を生きるよう招かれているわけです。

旭川市内には、私たちの4つのカトリック教会があり、それぞれ、各共同体の特色や地域への関わり方も異なります。このことは、私たちがイエス・キリストの示した道をそれぞれの方法で生きることが可能であることを示すしるしでもあります。

新しい年が始まったばかりですが、私たちがそれぞれの在り方と生き方で、イエスキリストを示すことができるように、そして、一人でも多くの人に福音を伝えることができるようにしたいものです。